泣けるお勧め表現。 あの後、彼女は妙におとなしくなっていた。 僕はぎこちなく窓に近寄り、部室棟から見える中庭へ目をさまよわせた。休み中のこともあって校舎に人の気配はほとんどない。グラウンドで寒さ知らずの運動部員たちが元気にハッパをかけている声だけが、立て付けの悪い窓ガラス越しに聞こえてくる。 見覚えのあるツラの男子で、僕がここで無為なことをするハメになっている遠因とも言うべき人物だ。さっそうとブレザーの裾上にいる気分になるぜ。ねくろま4。 青空文庫txt 挿絵付き
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